それは、我が家のチワワ、杏(あんず)の口から、ほんのり生臭いにおいがするようになったのが始まりでした。
歯磨きもしているし、強い口臭というわけでもない。
「犬の口臭ってこんなものかな?」そのくらいに思っていたんです。
でもある日、あらためて口の中をよく見てみると、歯が欠けていて――
そのときになって初めて、歯が割れていたことに気づきました。
違和感を感じ始めてから半年。
気づいたときには、すでに手術が必要な状態でした。
当時の私は、違和感を感じていながらも見過ごしてしまい、
- このにおいって、本当に大丈夫?
- 歯が欠けたけど、そのままでいいの?
- 抜歯って本当に必要?
いくつもの疑問に対して、なにが正解なのかわからない状態でした。
だからこそ、あのときの自分と同じように迷っている方の参考になればと思い、杏の歯に起きたことをまとめました。
マヤノ「なんとなく気になる…」を見過ごさないきっかけになれば嬉しいです。
手術後の様子や回復の流れが気になる方は、実際の経過をこちらにまとめています。


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異変を感じたのは、半年前のことでした
異変を感じ始めたのは、去年の秋頃。今からちょうど半年前くらいです。
杏はもともと、木のおもちゃや鹿の角など、硬いものをガジガジ噛むのが大好き。(自分の爪も噛むくらい😅)
いつも与えているものはあったのですが、ある日ペットショップで少し大きめの鹿の角を見つけ、「これなら喜んでくれるかな」と購入しました。
帰宅後に早速あげてみると、案の定、大喜び。そのときは、これがきっかけになるなんて思ってもいませんでした。
歯磨きで感じた“違和感”
ある日、いつものように歯磨きをしようとしたときのことです。
普段は膝の上に寝かせて、横向きにして歯を磨いているのですが、右側に向かせようとすると、なぜかすぐに起き上がる。
「歯磨きできないよー」と言いながら何度か試しても、やっぱり嫌がる。
どこかぶつけたのか、それとも歯磨きが嫌になったのか…。
原因はわからないまま、その日はお座りをした状態で歯磨きをしました。
座ったままなら普通にやらせてくれるので、「向きが嫌なだけかな」と、そのときは深く気にしていませんでした。
消えない“ほんのり生臭いにおい”
それから1ヶ月ほど経った頃。歯磨きをしていると、あることに気づきました。
右上の奥歯あたりに歯ブラシを当てたときだけ、歯ブラシにほんのり生臭いにおいがつくんです。
他の歯は問題ないのに、その部分だけ。
横向きで磨けなくなったことで、うまく磨けていなかったのかな…くらいに思い、そこを意識してしっかり磨くようにしました。
でも、一向ににおいは消えません。
強くなるわけでもなく、ずっと同じ“ほんのりした生臭さ”。
ちょうどその頃、杏は毛虫に刺されてしまいアレルギーも発症していたので、「もしかしてそれも関係してるのかな」と思ったりもしていました。
病院では「部分的な口臭」と言われた
アレルギー発症から4ヶ月ほど経った頃、状態を診てもらうために近くの動物病院へ。そのついでに、歯のにおいについても相談しました。
すると返ってきたのは、
「部分的な口臭ですね」という診断。
やっぱり磨き残しが原因か…と思い、そのまま様子を見ることにしました。
転機となったのは、柚餅子の歯
最初に異変を感じてから、5ヶ月ほど経った頃。
柚餅子の歯磨きをしていたときに、事件が起きました。
歯磨き前に柚餅子がうんちを食べてしまったので、口の中をウェットシートで拭いていたところ…
ポロッと歯が取れたんです。
びっくりしましたが、見てみると小さくて、乳歯のようでした。
「えっ、3歳なのにまだ乳歯があったの?」


そしてそのとき、ふと思ったんです。
「杏も、乳歯が残ってるんじゃないか?」
子犬の頃、ちょうどにおいが出ているあたりに、乳歯が残ったまま永久歯が生えていた記憶がありました。
もう取れているものだとばかり思っていましたが、改めてよく見てみると、確かに小さな歯がある。
触ってみるとグラグラしていて、今にも取れそう。
「これだ」
ようやく原因がわかった気がして、正直ホッとしました。
ついに分かった本当の原因は「永久歯の破折(はせつ)」
数日後、改めて病院へ。
乳歯が残っていると思う、と伝えて診てもらったところ、返ってきたのはまさかの言葉でした。
「これは永久歯ですね。しかも、割れています」
一瞬、頭が追いつきませんでした。
え?永久歯?しかも割れてる?
そこから、今までの出来事が一気に繋がりました。
歯磨きを嫌がったこと。ずっと消えなかった生臭いにおい。
あのときの違和感が、ここでやっと繋がりました。
歯が割れていたのに、処置は「様子見」だった
その場で先生が手で取れるか試しましたが、取れず。
無理に取ると出血や、根が残るリスクがあるとのことで、「自然に取れる可能性もあるので様子見」という判断になりました。
ただ、そのとき正直ひっかかったことがありました。
すでににおいが出るくらい炎症しているのに、このまま放置して大丈夫なのか?
様子見のデメリットは、炎症が進むこと。
もし悪化したら抜歯すればいい、とは言われましたが、体への影響も気になって、不安は消えませんでした。
不安が消えず、セカンドオピニオンへ
歯が割れてからすでに半年。このまま様子を見るのはやっぱり不安。
そこで私が取った行動が、セカンドオピニオンです。
引っ越し前に通っていた、信頼している先生のところへ。
事情を話して診てもらうと、あっけなく、その場でポロッと歯が取れました。
「もう死んでいる歯なので、取ってしまった方がいいです」と。




さらに、
- 根が残っている
- 炎症が別の歯にも広がってきている
とのことで、抜歯が必要という判断に。
最終的に“抜歯手術”が必要に
正直、ここまで気持ちがついていきませんでした。
でも説明を聞いていく中で、少しずつ納得していきました。
すでに炎症が奥の別の歯にも広がっていて、抜歯が必要な状態であること。
このまま放置すればさらに悪化し、歯の炎症が周りに広がって、目のほうにまで影響が出る可能性があること。
さらに、歯の根元がむき出しの状態となっているため、
「急ぎではないけど、早めに手術をした方がいい」
そう説明を受け、その場で手術を予約しました。
また、割れてすぐに気づいていれば、抜かずに残せた可能性もあったと言われて、なんとも言えない気持ちに…。
手術は全身麻酔での処置になります。
アレルギー持ちの杏なので不安はありますが、信頼している先生にお願いできることが、今は救いです。
手術前、今の杏の様子


割れていた歯が取れてからは、あのずっと気になっていた生臭いにおいはなくなりました。
ご飯も普通に食べているし、痛がる様子もなく、いつも通り過ごしています。
そして来週、手術です。
今回の出来事で感じたこと
今回のことで、いくつか強く感じたことがあります。
同じことを繰り返さないために、特に大事だと感じたのはこの4つです。
- 硬いものを与えるときは、様子をしっかり見ること
- 硬すぎるものは避けること
- 少しでも違和感があれば、早めに受診すること
- 診断に違和感を感じたら、迷わずセカンドオピニオンをすること
歯磨きは日々頑張っている方で、特に杏は歯が綺麗な子だったので、炎症とは無縁だとどこかで思っていました。
でも実際は、歯が割れていることに気づけなかった。
硬いものが危ないという知識はあっても、どこまでが安全なのか、ちゃんと理解できていませんでした。
今回のこともあって、今は鹿の角も「硬さを選べるタイプ」を選ぶようにしています。
同じように気になる方は、うちで使っているものも参考にどうぞ👇
同じ思いをする方が少しでも減りますように
噛むおもちゃやおやつには、たくさんの種類があります。
その中で、その子に合った硬さや大きさを選ぶこと。
これは本当に大事だと、今回身をもって感じました。
同じ思いをする子や飼い主さんやワンちゃんが、少しでも減りますように。
「なんか変かも」と思った違和感、どうか見逃さないでください。
手術後の様子や回復の流れは、体験ベースでこちらに詳しくまとめています👇


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